評価:A
原作:オーバーロード
ジャンル:再構成
主人公:鈴木悟
投稿サイト:ハーメルン
あわてふためく骸骨さん
エンリ・エモットは、必死に走っていた。
迫る剣の刃は、村人の生き血をすするかのように光る。
もうダメだ、と覚悟を決めたとき、周辺がざわめくのが、聞こえた。
目を開けると、文字通り”死”が存在していた。
漆黒のローブと、奇妙な杖を持つ骨である。
それは、エンリに話しかける。
紳士的で不安を吹き飛ばす、相手を心配させる声色で。
しまいには、おどおどした様子になった。
今だかつて、こんなアンデットがいただろうか?
鈴木悟「神に、俺はなるっ」(ドンッ)
これは、やや9割鈴木悟なオーバーロード二次小説作品です。
精神は肉体に引っ張られるというように、原作では、人間の心が徐々に摩耗しているモモンガ様。
しかし、この作品では、アンデットの思考などまったくもっていません。
人間的思考が強いため、人が困っていたら助けるのは当たり前なのです。
その人情が優先されるのか、超位魔法もバンバンうっちゃうぞ。
原作の慎重なモモンガ様は、どこへいった?
そんなに魔法を大盤振る舞いして大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない。